家計簿をつけてもなかなかお金がたまらないな……
何てことありませんか?
もしかしたら、年間特別費がせっかくの貯蓄を無駄にしているかもしれません。
年間特別費は毎月かかるお金ではなく、年間で一時的に支出されるお金があなたの貯蓄を食い荒らしているのかもしれません。
年間特別費は人によっては80万円以上かかっていたと場合もあり、見落としがちな支出です。

確かに急に貯金が全然無くなってたことがあるよ!



それは年間特別費の支払いのせいかもしれませんね。
この記事を読めば年間特別費にはどういうものがあるのかや、年間特別費の積立て方を知ることができます。
また私が実践してきた中で、年間特別費を家計簿の項目として立てるメリットも紹介します。
この記事を読めば、しっかり貯められる家計簿へ大きく近づくはずですよ。
年間特別費(年払い)とは


年間特別費(年払い)とは次のような支出を指します。
- 年間特別費は毎月の支出でない特別な支出
- 年間特別費の具体例
具体的に説明していきます。
年間特別費は毎月の支出でない特別な支出
年間特別費は自動車の車検料など、1年の中で臨時にかかるお金や、年に1回しかかからないような支出のことを言います。
この年間特別費の怖いところは、1ヶ月の家計簿の中で別枠で精算しがちな点にあります。
例えば、車検の費用10万円かかった月は、その費用をその月の給与から精算するでしょうか。
ほとんどの場合は、貯蓄から精算することが多いはずです。
貯蓄から精算するのは良いのですが、その他の年間特別費のことも考えられているでしょうか。
貯蓄なのに年間特別費も精算を前提にしてしまうと正確な貯蓄が図りにくくなります。
それを解決する方法が、年間特別費を家計簿に組み込むことです。



今まで、当たり前のように貯蓄から支出してたよ!



そこになかなかお金が貯まらない原因があるのかもしれませんよ。
年間特別費の具体例
年間特別費の具体例は次のようなものがあげられます。
住宅関連 | 賃貸更新料、火災保険料、固定資産税 |
自動車関連 | 車検費用、任意保険料、重量税 |
私用関連 | 旅行費用、誕生日、スーツ購入費用、季節ごとの衣服購入費用 ふるさと納税、年払いのサブスク |
慶弔・突発関連 | お年玉、結婚式のご祝儀代、入学祝い、出産祝い、高額家電の買換 |
もちろん、これらの項目は全員が全員に入れなければいけない項目ではありません。



結婚式や家電の買換などの突発的な費用に関しては年払いに入れていません。



あまり考慮に入れすぎても、キリが無くなっちゃうよね。



自分に合わせてカスタマイズすることが大事です。
年間特別費を立てるメリット


年間特別費を家計簿の項目に入れることはメリットは次のとおりです。
- 貯蓄の変動を小さくすることができる
- 年間で支払われる出費を見える化できる
- 支払いがあっても安心感がある
具体的に解説していきます。
貯蓄の変動を小さくすることができる
年間特別費を入れることで貯蓄の出入りが安定します。
年間特別費は高額になりやすいため、毎回貯蓄から支出してしまうと正確な貯蓄の金額が把握しづらくなります。
その点、事前に年間特別費を積み立てておくことで、貯蓄の変動を最小限に抑えることができます。



年間特別費として積み立てる分、毎月の貯蓄額は小さくなってしまいます。



それでも、その分はしっかり貯蓄できると考えられるのはメリットだよね。
年間で支払われる出費を見える化できる
年間特別費を年初にたてることは、年間で突発的に支払われる支出を見える化できるメリットがあります。
車検や年間で払う保険料は意識していると思いますが、親戚の入学祝などのお祝い関連は見落としがちではないでしょうか。
そういった見落としがちな支出をしっかり見える化することに、年間特別費の項目を作ることに意味があります。



今までは支払うものがあるとは把握してたけど、しっかり見える化してなかったよ!



しっかり見える化すると、貯まる体質に近づきますよ!
支払いがあっても安心感がある
年間特別費として積み立てることで、年間特別費枠の支払いは安心して対応することができます。
また年間特別費として想定していない支払いがあったとしても、冷静に貯蓄と相談して支払いを決めることができます。
年間特別費を積み立てていないとすべての突発的な支払いを貯蓄から出してしまい、気づいたら毎年かかるとわかっていた支払いができなくなっていた。
思っていたより、貯蓄できていなかったなんていうことも避けることができます。



確かに事前に貯めておけば、支払いのとき安心だね!



支払いのときにお財布と相談することも減りますよ。
年間特別費の予算の立て方


年間特別費の立て方についてご紹介します。
大きく次の5ステップで立てていきましょう。
- 年間で支払われる出費を月ごとに書き出す
- 数年に1回購入するものも書き出す
- 年払いに不要なものがないか精査する
- 賞与による一括積立が必要か検討する
- 特別費には含めないものを決める
それでは1ステップずつ解説していきます。
①年間で支払われる出費を月ごとに書き出す
まずは年間で支出される出費を月ごとに書き出していきましょう。
月 | 項目 | 費用 | 備考 |
---|---|---|---|
4月 | |||
5月 | 夫誕生日 | 10,000 | |
6月 | 携帯買換代 | 50,000 | 1/2年分(2人分) |
季節物クリーニング | 7,500 | ||
7月 | 旅行費用 | 80,000 | |
8月 | 車検費用 | 50,000 | 1/2年分 |
9月 | 妻誕生日 | 10,000 | |
ふるさと納税 | 60,000 | ||
10月 | スーツ購入費用 | 60,000 | |
11月 | |||
12月 | 季節物クリーニング | 10,000 | |
クリスマス | 10,000 | ||
1月 | お年玉 | 15,000 | |
2月 | 自動車任意保険料 | 50,000 | |
3月 | 車重量税 | 40,000 | |
子供誕生日 | 10,000 | ||
親戚入学祝い | 30,000 | ||
年間合計 | 492,500 |
て書き出してみますね。
こうやって、書き出してみると突発的にお金のかかるイベントや支出がかなりあることがわかると思います。
まずは思いつくものをすべて書き出してしまいましょう。



こうして書き出してみると、毎月のように年間特別費がかかることがわかりますね。
②数年に1回購入するものも書き出す
数年に1回しか無いものも書き出しておきましょう。
数年に1回しか無いような支払いは、1回あたりの支出が大きくなる傾向があります。
そのため、その年だけの年間特別費で積み立てようとするとその年の積立額が大きくなりすぎる可能性があるためです。
例えば数年に1回の必ずある支出として考えられるのは、次のようなものだと思います。
- 車検費用
- スマホの買換費用
- 賃貸の更新料
- 火災保険料
これらの支出は数万円から10万円以上かかるものもあります。
しっかり年払いで積み立てて起きましょう。
積み立てる際は、必要になる年数で割って積み立てましょう。
例えば、「賃貸更新料6万円」なら1年あたりの積立は3万円になります。



あぶない、支払い年だけ書くところだったよ!



それだと、その年の負担が大きすぎるので注意しましょう。
年払いに不要なものがないか精査する
ここまで来たら、書き出した年払いに不要なものがないか確認しましょう。
本当にこの支払は必要なのか、あるいはこの支払を抑えることができないのかといった点です。
わかりやすく抑えやすいのは、保険料や車検費用だと思います。
保険料は内容や、通販型を利用して抑える。
車検はディーラーではなく、カーショップを利用することで金額を抑える可能性が出てきます。



年間特別費を書き出していくと、無駄も目につきやすくなりますよ。
特別費には含めないものを決める
特別費としてあげられる項目を「年間特別費の具体例」に書きました。
この中の項目は、全て入れなければいけない項目ではありません。
例えば私は、高額家電の買換や結婚式のご祝儀の費用などは積み立てていません。
こういった金額はあまりにも突発すぎて自分で読めるイベントでは無いためです。



自分の考えも反映して、自分にあった特別費を考えてみてください。



結婚式のご祝儀など、事前に特別費を考えるときにわかってる場合は積み立てても良いかもしれないね!
賞与による一括積立が必要か検討する
あまりにも年払いが大きくて、毎月の生活を圧迫するようであれば、賞与による積立も考慮に入れましょう。
そもそも年間特別費をたてることで余裕を持った生活を送ることが目的なのに、年間特別費が生活を圧迫してしまったら意味がありません。
例えば「年間で支払われる出費を月ごとに書き出す」では月41,000円の積立が必要になってしまいます。
そこで、旅行費用とふるさと納税は賞与から積み立てることにすれば、29,000円ほどになります。
毎月の負担になりすぎないように賞与もうまく利用しましょう。



賞与に依存しすぎても、日々の生活が危険になるので注意してください。



もし賞与の引当が大きくなるようなら、生活費全体を見直そうね。
まとめ:年間特別費を利用して確実に貯蓄しよう


この記事のポイントは次のとおりです。
- 年間特別費で突発的な支出が見える化できる。
- 貯蓄額が安定して、堅実なお金の運用ができる
- 生活費全体を見直すきっかけになる
お金をしっかりためていくには出ていくお金の把握がとても重要になります。
年間の突発的な支出は、出ていくお金の把握という点で盲点になりやすい支出です。
最終的に支出されるという点は変わりませんが、事前に把握・準備しておくことで生活に安心感が生まれます。
また特別費を意識することで、本当に必要な支出なのか、抑えることはできないのか考える切っ掛けになります。
すべての項目を特別費にする必要はないですが、特別費をうまく利用して堅実な家計を作っていきましょう。



年間特別費で見える化したら、安心感がでてきたよ!



そらも貯まる体質に1歩近づきましたね!
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